お題消化①

ハイネ✡8.19富士急
@Hynecco

理解されにくい趣味

先生があの子の病室を毎晩訪れているのは知っていた。

多くの病院は症状が軽い患者ほどナースステーションから離れた病室になっている。

比較的4階は症状は軽く、中でも彼女は手術を免れていたので、病室が遠くにあった。

発見が遅かった。私は彼女の担当をすることが多かったのに。

気づいたのは他の看護師から院内携帯に連絡が入ったことからだった。

いつもより早めに彼女の病室に見回りに行くと、すやすや眠る姿があった。

最近眠りが浅いと聞いていたが、しかしいつも寝相がこんなに悪かっただろうか。


綺麗な寝顔。

長い睫を伏せ、白い肌はほんのり紅潮していた。

他の看護師がやきもちを焼くのは仕方がない。

担当の先生も彼女が美人だと褒め、昼間は他の先生が通い詰めている。

そう、他の先生。


連絡が入ったのは上原先生のことだった。

検査結果なんて看護師に任せれば良いのに、結果が一部でもでれば彼女の部屋を訪問していた。

「上原先生、今日も来てましたね。」

先生が帰ったあと、たまたま病室に行った看護師が、彼女にわざと聞いたようで、嬉しそうに答えた彼女に少し違和感を感じたようだった。



ちょうど夜勤の休憩へ行ったその看護師が、上原先生が医局から出ていくのを見て声をかけたようだ。

こんな時間まで残り、まだどこかへ行こうとする。

トイレに行くとは言ったのになかなか戻ってこない。だから病室確認して、と。


病室に入ると誰もおらず、眠る彼女。

彼女のほかにもう一人。



眠りが浅い彼女の原因。

昼間は会いに来ないのに、夜中にこっそり様子を見に来る彼。


ナースステーションに戻った私は、異常なしの連絡をした。