刀剣男士と私の本丸事情

浦乃皐月(五月兎)
@urano4670

レンタル何とやら/長谷部

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1【レンタルを考える薬研】




「よお大将、何見てるんだ?」


スマホをいじっていると薬研に声を掛けられた。


『ついったーのトレンドをね』


「……伏せ字はしないとダメなんじゃねえか?」


『いいの!それよりコレ』


ほら、と画面を見せる。


「ん?レンタル彼氏?」


『流行ってるんだって』


「ああ、あれか?男娼的な」


『違う、というか薬研の口からそんな言葉を聞きたくなかった』


うわーんと膝を抱え込む。


「悪いな、それで一体何なんだ?」


『お金払って理想のデート……色んな場所に付き合ってもらうみたいな?』


じーっと顔を観察される。


「大将、話題になる前から知ってたな?」


『そ、そりゃあモテない女の嗜みとして?ネットサーフィンしてたら発見ぐらいするでしょうよ』


言い訳をしたら、苦虫を噛み潰したようなすごい顔をされた。


「まさかレンタルしたこ


『無いから!情報として知ってるだけだから!』


「まあ、大将には長谷部がいるからな」


……恋人持ちや既婚者でも普通に利用するんだよだなんて言えない。


『ははは、そもそもお金で時間を買うんだったら物を買うよ!』


愛を買うなら乙女ゲームでもシチュCDでも良いじゃない。


「もったいないって?」


『うんうん』


「でもレンタルしてみたいって?」


『うんうん……え?』


「その願い、俺っちが叶えてやるぜ?」


ニヤリと笑った薬研に嫌な予感しかしない。


『はい?』


「野生ゆえはダメだな、年寄り連中は野放しになるから却下だ」


何やらぶつぶつと言い出した。


「よく考えないとな……光忠、いち兄、案外蜻蛉切が適任か?」


面倒見が良い組か。


「楽しく遊びたいなら獅子王か吉行当たりに任せてもいいんだぜ?」


ぎゃあぎゃあ騒がしくなりそうな人選だこと。


「希望はあるか?」


甘い誘惑にごくりと唾を飲み込む。


『……は』


「蜂須賀はオススメしないぜ?」


贋作差別の金ぴか美人なんて。


『それは端から断る』


「分かっていても憐れだな」


『長谷部がいるので断る!』


「傾きかけてたがな、説得力ないぜ?」


痛いところをつかれてしまった。


「なんなら俺っちにしておくか?」


『……きゃー薬研かっこいい(棒)』


薬研の今日のこのノリは何だろうか。


『あのさ、はーってして?』


ほらほらと顔を近付ける。


「ん?こうか、はーっ」


案の定お酒の匂いがした。


『ああー……誰が薬研にお酒を飲ませたんだか、完全に酔っぱらい』


「酔っぱらってないぜ?」


よく見ると頬も赤い気がする。


『酔っぱらいほど認めないから』


くるっと薬研に背を向けさせて押す。


『部屋で休んでください』


「俺っちは酔ってないって」


さて、どうしたものか。


困ったときの何とやら。


『はーせーべー、はーせーべー!今ちょっといいー?おーい、はーせーべー!』


大声で何度も呼び掛けると、すぐにドタドタと足音がした。


「はっ、主、ここに」


急いで来てくれたことに少し感動する。


『あのね、薬研が酔っぱらいで』


「は?」


「長谷部のせいで大将に断られた俺っちは、酔っぱらいだと言われてな」


間違ってないんだけど色々飛ばしすぎて意味が分からない。


『どうしようこれ』


「なるほど、酔っぱらいですね」


長谷部は薬研を小脇に抱える。


「っ、はなせ、おろせ」


「部屋に運んできます」


ぽかぽかと長谷部を殴る薬研がちょっと子供っぽくて可愛かった。


『うん、お願い』


「お願い?大将の気持ちはよく分かった、頼んでおくぜ」


何を分かって誰に頼むのか。

相手が薬研本人ではないことは確かだ。


『勝手に補完しないでー』





2【一期一振のサービス】




声は届かないまま後日。


「失礼いたします主殿、今よろしいですか?」


そっと障子を開けて入って来たのは一期一振だった。


『いち兄、もしかしてアレでは?』


「アレかどうかは存じ上げませんが……そうですな、おそらくは」


『薬研んんんん』


何を吹き込んだ。


「お茶など一緒にいかがですか?」


そろりと差し出される菓子器と湯飲み。


『ありがとう、いただきます』


ずずっと緑茶を飲んでじーっと一期を観察する。


「鳴門金時のきんつばをお茶請けに持って来たのですが、気に入りませんか」


手を付けない私を見て眉尻を下げるだけだった。


『えと、いただきます』


包みを取ってもちゅもちゅと頬張る。

広がるお芋の甘みが絶妙で、ほっぺが落ちそうに!


『おいしい……!』


「気に入っていただけたようですな」


良かったと漏らす一期に聞く。


『薬研に頼まれたとか?』


「頼まれたと言いますか、世話を焼いてこいと言われましたな」


なんだ、そうか。


『それでお茶を?』


「ええ、主殿が好きそうな菓子を持って行くなりあるだろうと言われまして」


薬研の解釈が斜め上に行かなくて良かった。

恋人してこいとか言ってなくて良かった。


『じゃあこれ、いち兄が選んでくれたの?』


「はい、僭越ながら私が」


よく私の好みを分かっていらっしゃる。


『とっても美味しかった、今までで一番好きかもしれないくらい!』


「そう言っていただけると、持参した甲斐がありますな」


嬉しそうに笑う一期に癒される。


『いち兄、今日はありがとう』


「主殿、」


『なに?』


急に真剣な顔になる。


「どうか今日はいち兄ではなく一期と、お呼びいただけますか?」


『えっ』


「今日は私が審神者殿の恋人というやつです、雰囲気だけでも楽しまれてはどうですか?」


にこにこと、やっぱり余計なことを吹き込まれていた様だ。


『いやあの、そういうのは』


キャラじゃない気がする。


「たまには私とも遊んでくれないと、拗ねてしまいます」


小首をかしげる姿が、かっ、かわいいっ!!


『いや、えーっと、私には長谷部という恋人が』


「気にしてはいけません」


『気にするよ!』


ああもうどうしよう!


「弟たちの面倒を見るのと同じようなもんです、気にしないでください」


100年の恋も一気に冷めるお言葉で。


このお兄さん、たまにものすごく辛辣だ。

……天然なだけか。


『軽いノリだと?』


「そのようなものです」


これ、本物のいち兄だろうか。


『いち兄どこー?』


「私はここにおりますが」


自分の頬をつねると痛かった。


『いひゃい、本当だ』


「夢とでも思われましたか?元来私はこういう気質です」


うちの本丸の一期一振は軽いかも知れないです、何でかな!?


『嘘だあ!?』


「これもサービスというやつです、そんなに驚かないでいただけますか」


ああそうかリップサービス。


……サービス?


『あの、普通に……普通のいち兄がいいですお願いします』


理想がぶち壊れていくので軽薄な言動はやめていただきたい。


「そうは言われましても」


『はー、』


大きく息を吐いてー、吸ってー

元凶の名を呼ぼうとする。


『やーげっぐもが』


ぐぐっと口を押さえられた。


「審神者殿、薬研を呼んでどうするおつもりで?」


お持ち帰りしていただこうと、なんて言えない。


『う、叫ばないので離してください』


ぱっと離された隙に、部屋の隅まで逃げる。


『っ!!!』


誰かー、たすけてーーー!?


「……頑張ってみたのですが、私では主殿を楽しませることができないようです」


急に潮らしくなった一期を見てハッとする。


『違う、気持ちは物凄く有難いの!でもいち兄と過ごすならいつも通りが良くて』


あーもう、何を言ってるのか自分でもよく分からなくなってきた。


「主殿、申し訳ありませんでした」


『え?』


「少しからかいすぎましたな、赦していただけますか?」


居ずまいを正す姿はいつもの一期だった。


『なっ、なんだ、そっかー焦ったー』


言いながら座布団に戻る。


「ささ、もっと召し上がってください」


ずずいっと差し出されたのはきんつばで。


『いただきます』


食べ物の誘惑に負けて手を出した。


「あーんしてください」


『!?』


驚いて手からきんつばが落ちた。


「などとは申しませんから、っと……落とされましたよ」


きんつば、と包み紙のままのそれを手渡される。


心臓に悪すぎる。


『一期さん?』


「はい、主殿」


『長谷部か薬研を呼んで来ても良いですか?』


耐えられない、堪えられない!


「そうお望みでしたら如何様にも」


その答えを聞いて猛ダッシュで部屋を抜け出した。


『行ってきます!』


バタバタと走りましたとも!

薬研の部屋へ一目散に。





3【謝罪と当て馬】




『やーげーんー!?もう嫌、助けてー!!』


「うおっ、どうした大将……泣きそうだなっ!?おおっ!?」


部屋から出てきた薬研の肩をわし掴んで揺らす。


『私いち兄をレンタルしたいなんて一言も言ってない!破壊力がやばいし、キャラが崩壊していくから今すぐ来てお願い!だいたい薬研のせいなんだからちょっとは気にしてくれたっていいじゃない!?それになんでいち兄なの、他にもっとあったでしょ!?』


ぜーはー。


「ちょっ、落ち着けよ大将」


「何事だ薬研」


私の喚きたてる声が聞こえたようで、長谷部が駆け付けてくれた。


『はーせーべー、うわーんっ!!!』


ひしっと長谷部の胸にすがり付く。


「悪戯がすぎたみたいでな、悪い」


悪かった、と私の頭を撫でる薬研の手を長谷部が掴む。


「主に何をした」


「まあその、なんだ」


「何をしたのかと聞いてる」


『うぅ……』


ぽんぽんと背中に触れる長谷部の手に安堵した。


それから、薬研がザックりと説明をして問題の部屋へと向かうことになる。




「邪魔するぜ?」


一言断って薬研が部屋に入っていく。


中に一期の姿は無かった様で、戻ってきた。


「いないのか?」


「みてぇだな、お、いち兄!」


盆に湯飲みを乗せて近付いて来たのは探し人だった。


「お茶を煎れて参ったのですが、やはり2人共来ましたか」


『だめだった?』


長谷部の服を掴んだまま問うと、くすりと笑われる。


「いいえ、皆でお茶にしましょう」


一番奥に私が引っ込み、隣には長谷部。

机をはさんで対面に薬研と一期が座る。


『……この度は多大なるご迷惑をおかけしましたっ!』


バンっと机に手をつき頭を下げる。


元はと言えば、私が薬研にレンタル彼氏がどうとか言ったのが悪い。


「「「!?」」」


「大将のせいじゃねえよな、ついったー見てただけだ、俺がいち兄に余計なこと言ったのが悪いんだぜ?」


悪かった、と今度は薬研が頭を下げる。


「二人とも頭を上げてください、その話に乗った私が一番たちが悪いのですから」


申し訳ないと一期も頭を下げるのを見て、長谷部はほとほと呆れたようなため息を吐いた。


「それで?皆自分が悪いと認めて気はすんだか?」


「そういう長谷部殿が、主殿を満足させられていないから起こったことではないですかな?」


一触即発。


『なっ、違う!』


「主の望まれることならば多少は目を瞑ろう。しかし今回は主が助けてと仰ったんだ、悪いのはお前だろう一期」


長谷部はキッと一期を睨む。


「長谷部殿がそんなだから、私がでしゃばることになるのが分からないのですか?」


「なんだとっ!?」


ぐっと一期の胸ぐらを掴んだ長谷部を薬研が止める。


「落ち着けよ長谷部、いち兄もあんまり煽るなよ」


長谷部の手を振り払って、一期は襟をただす。


「私は私の恋人が他の男に言い寄られるのを、指をくわえて見ているつもりはない」


ふっと視線を寄越した一期の表情は真剣だった。

さながら彼は、当て馬というやつを買ってくれたのだと今更理解する。


「それは狭量だからか?主が他に靡くことはないのだから、俺が出る幕は無い」


長谷部の私への信頼がすごいことに改めて気付かされる。


事実他に靡くことはないものの、助けて欲しい気持ちは無いでもない。


「主が俺を呼ぶのなら別だがな」


付け加えられた一言にくらっとした。


『長谷部ーっ!!!』


ひしっと抱き付く。


「なんだこのバカップル」


薬研の呟きは部屋に呑まれていった。


「ああ、本当に長谷部殿には敵いませんな」


さてと、と立ち上がるいち兄に薬研もついていく。


「迷惑かけて悪かった、じゃーな大将」


「なかなか楽しめました、私も失礼いたします」


2人はそそくさと部屋を出て行く。


長谷部と二人取り残された。





4【忠犬レンタル長谷部】




『行っちゃったね』


「そうですね、まったく人騒がせな」


よしよしと髪を撫でる長谷部に笑みを漏らす。


『ありがとう長谷部』


「何がです?」


長谷部はいつも飛んできてくれる。


それはきっと、恋人でなくとも。


『いつも気にかけてくれてるじゃない?』


「それは当然のことですよ」


『私が主だから?』


今のは意地悪な質問だっただろうか。


「いいえ、審神者様だからです」


長谷部の返答に、体温が一気に上昇するのを感じた。


「俺の頭の中は、いつでも貴女のことばかりですよ」


『わ、私だって』


上気しているであろう頬に触れられる。


「かお、真っ赤です、可愛いですよ主」


『~~~っ!!!』


何で私ばっかり照れないといけないのかと思いキッと睨む。


『長谷部をレンタルしたいです!』


「っふ、俺でいいんですか?」


完全にからかい姿勢だった。


『長谷部がいっぱい居たらなあ』


「ああそれは便利ですね、指揮も楽に出来る。俺の言うことを聞かない連中は多いですから」


ちょっと想像してみた、うん。


『いいかも知れない』


「全員俺の分身ならいいですよ」


『なにそれ』


くすくすと笑い合う。


「俺ではない俺に貴女が触れられるなんて、へどが出そうだ」


自分じゃない誰かが、自分の姿で長谷部に触れるところを想像する。


『私もそれは嫌だな』


「主」


『なに?』


ぎゅっと抱きしめられる。


「あたたかいですね」


『生きてるからね』


「そうですね」


前髪を掻き分けて、おでこにそっとキスされた。


「いつでもお呼びください、俺はどこへでも馳せ参じますから」


『呼ぶ前に来て欲しいって思うのは、わがままかな』


「いいえ、善処します」


次に頬にキスされる。


『私も呼ばれる前に善処します』


言って頬へのキスを返した。


「俺が探している時はすぐに見つからないので、嬉しいことですね」


貴女は一所に留まっていないので探のが大変なんですよ、と言われたことを思い出す。


『呼びつけてくれていいんだからね?』


「はい」


あっさりと返事をされた。


『そう言って呼ばない気でしょう?』


「まあそうですね、貴女を探すのも楽しいですから」


急用がある時以外、呼びつけられた記憶がない。

でもそもそも、そんなに人を呼びつける用事なんてないか。


『うん、静かに探してみるか』


「俺のことは呼びつけてください、喜んで飛んでいきますから」


『犬みたいだよそれ』


思わず突っ込んでしまった。


「ええ、俺は貴女の忠犬ですよ」


言いながら顔が迫ってくる。


ちゅっと首筋に吸い付かれた。


『はせ、べ?』


「俺は犬なので、マーキングせずにはいられないんです」


ちゅーっと吸ってる。

くび、首をね。


『あ゛ー!?それはダメー!!!』


長谷部の顔を押し退けてみるも時すでに遅し。


「綺麗な花が散りましたよ」


『長谷部のばかーっ!』


首筋にキスマークをつけられた。

しかも首の真ん中に!

どう隠せと!?


「たまには主張しておかないと、さっきみたいなのは困るでしょう?」


一期への見せしめ?


『困るけど、対処法間違ってるでしょこれは!?』


「合ってますよ」


『合ってなーいっ』


「主」


『なに?』


再度長谷部にぎゅっと抱きしめられる。


「やわらかいですね」


『それは太ったって言いたいの』


「そういう訳ではありませんが……そうですね、最近少し食べ過ぎではないですか?」


なっ、なんだとっ!?


『そんなことない……はず』


「では今日食べたものを教えてください」


それはダメなやつだ。


『朝ごはん、の後におにぎり、お昼ごはん、の後にプリンと羊羮と、それからさっききんつばを』


「食べすぎですね、理想体型はどうしました?」


『だって!美味しいんだから!仕方ないじゃない!』


「……主」


ふにふにと二の腕を揉まれる。


『うひぁやめてぇ、ひーっ』


「俺は気にしませんよ、女性は少しぽっちゃりしているくらいが健康的だ」


優しく笑う長谷部の本心だろう、でもれじゃあ立つ瀬がない。


『私頑張って体重戻すから!』


「俺はもう少し太っても良いと思いますが」


『私が気にするからダメ、お気に入りのスカートがキツイ時点でアウトだしね』


ぐっと拳を握りしめて決意を新たにする。


『でもそれはそれ、これはこれでね』


首もとに手をやってどうしようかと思案する。


「絆創膏でも貼りますか?」


首に貼ってる時点でもろばれだ。


『隠せてないよそれ』


マフラーを巻く時期でもないし、ここはストールでも巻いておく?


「開き直りが肝心ですよ」


当事者に言われたくない。


『そのままはないからね、ばれても見られたくはない!となると、やっぱり絆創膏か……』


遠い目をしながら救急箱を探す。


「お貼りしますよ」


『はいはいお願いします』





5【絆創膏は大人の事情】




部屋を出た後、国俊に出会った。


「主さん、その首んとこどうしたんだ?大丈夫か?」


心配そうに見つめてくる。


『う、うん大丈夫』


いたたまれない……


「そっか、俺のとお揃いだな!」


へへっと鼻の絆創膏を触って、私の後ろを国俊はついてくる。


ついてくる……どうしよう。



歩いているうちに縁側に眼鏡の保護者、明石国行を見つけた。


「おー主はんやないですか、と国俊も。なんぞ……」


明石の視線が一瞬首の絆創膏を見る。


「ああ、さっき長谷部が主はんを探しとったんですけど、なんぞあったんですか?」


心当たりはない。


『いや何も……あ、ああ!うん、ありがとう!探してくる』


気を利かせてくれたんだろう、脱兎の如くその場から逃げ出した。


「……ああいうのは大人の情事やから、触れんほうがええんやで、国俊」


「はあ?」


去り際にそんなやり取りが聞こえた気もする。



『……はぁー……』


これが数日続くのかと思うと息が詰まりそうだった。


「おや主、どうされましたか?」


『国俊にお揃いって言われてね』


「なるほど」


絆創膏といえば愛染国俊。

……何でつけてるのかは分からないが。


『後ろついてくるし』


「貴女が心配だったんですよ」


それは重々承知してる。


『明石に会えたから良かったものの、突っ込んで聞かれたらどうしようかと』


「ありのままを答えれば良いのでは?」


そんな恥ずかしいこと言えない。


『答えられるかっ』


「照れ屋さんですね」


『誰のせいだーっ!?』


今日もみんなは元気です。



<終>