短編集

乃の✼̥୭*ˈ
@tomtom_0725

月島蛍(排球)

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
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これは僕の幼馴染達の話。



「つっきー!聞いて!今日もまた告白されちゃったの」

「へー良かったじゃん。オメデトウ」

「もう〜っ!!少しは妬いてくれてもいいじゃない!」

「無理」




何よ〜!と今日も同じ様な反応をするななし。僕はこいつと幼馴染だけど、ちっとも魅力を感じないし、毎回僕に報告されても正直どうでもいい。

そして機嫌が悪くなったななしを毎回山口が慰める。





「え、また!?高校に入ってもう3回目だよね?」

「…4回だし」

「あ、4回目か!凄いなぁー…つっきーもななしも美男美女だから周りもほっとけないんだね!」

「…べ、別に。私の事見た目でしか判断出来ない人となんか付き合わないけどね!」

「中身って大事だもんなー」





山口の天然な褒め言葉にななしの機嫌が分かり易く直る。ほんと、毎回この茶番繰り広げられるこっちの身にもなって欲しいんだけど。





「つっきーくらいカッコイイ人じゃないと私は嫌だけどね!」

「あぁー、確かに二人並ぶとモデルみたいだもんね!」

「っっ、私もうすぐ、ホームルーム始まるから帰る!」

「え、あ、またね!バイバイ!」





馬鹿だろ。自分で墓穴掘るななしの後ろ姿をこっそりと見送った。

ななしの姿が無くなると、隣から大きなため息が聞こえる。






「ななしってほんとにつっきーの事大好きだよね」

「は?どこが?」

「毎回告白される度に報告に来てるじゃん!きっと妬いてほしいんだよ」

「なんで僕が妬かないといけないの?付き合ってもないのに」

「乙女心ってやつなんじゃないかな?分からないけど…」





そこまで分かっててなんで肝心な所は気づけないんだろうって僕は思うけどね。


可愛いなぁ、と漏らす山口。

思わず本心が漏れていることに気付いてはいないだろう。






「そんなに好きなら、山口が付き合えばいいじゃん」

「え!なな何言ってんだよつっきー!ななしが好きなのは俺じゃなくてつっきーなんだから…」





自分で言って落ち込む山口。

…本当に、こいつら自分の事にはちっとも気付かないんだから似た者同士だと思うよ。





「ななしがつっきーの事好きなのに、困らせる訳にはいかないし…それに、この関係が終わるくらないなら俺はずっと幼馴染でいたい」

「(別にアイツは僕の事好きじゃないし、困りもしないけどね)」




でもあんまりにも二人が奥手過ぎて、そろそろ我慢の限界だったんだと思う。

読んでいたフリをしていた本を置き、僕は山口に向き直った。






「それって、振られたくない言い訳に聞こえるんだけど?僕はななしの事この先も幼馴染としか見れないし、それ以下でも以上でもないよ。でも山口がそうやっていつまでもうじうじと悩んでいる間に、誰かに横取りされても仕方ないんじゃない?」




いいの?知らない誰かのものになっても?





ホームルームがもうすぐ始まるのに山口はどこかへ行ってしまった。

その行き先を別に知ろうとも思わなかったし、大して興味もなかった。

その日の放課後、帰ろうとしたら突然ななしに抱きつかれて泣きながら山口と付き合う事になったことを報告された。




…全く、ほんと手のかかる幼馴染達だよね。






「つっきーありがとう!!」

「別に。何もしてないし」

「私と忠が恋人でもつっきーは大切な幼馴染だからね!」

「はいはい。オメデトー。じゃあ僕はお先に失礼す、」

「「なんで!?」」





気を利かせようとしたのに、何故か3人でケーキを食べて帰った。

いつもと代わり映えしないその時間が、何故かとても心地良いと思った。


…めんどくさい時もあるけど、僕の幼馴染が彼らで良かったなんて、少しだけ思ったりなんかした。絶対に言ってやらないけど。







(僕の幼馴染達が拗らせている)



20170929.

つっきー夢を書きたかのに…

気付いたら山口夢になってた

まかふしぎ