emotion

アッカ
@zuboranaAKKA

高永夏 17歳


秀英の艶々な黒髪を指に絡ませて遊んでいると、鬱陶しそうに頭を振って嫌がられてしまった。

「ひどいなあ」「ひどいのはどっちだよ」

何を怒っているんだか。秀英は背中を向けてしまいこっちを見ない。

「お前の髪がさらさらで気持ち良いから触ってたのに、あ~あ、傷付いたなあ」

「・・それが・・無神経だと言っているんだよ」

斜め後ろから見る頬が、拗ねて少しふくらんでいるのが可愛いいぞ。人差し指で後ろからツンツン頬をつついてみた。ああまずい、本格的にヘソを曲げられた。



「太善先生・・」

椅子に座って本を読む、広い背中に甘めの声音で抱き付いてみた。

「・・離れなさい、ここは図書館だぞ」「知らない」

構わず腕を絡ませていると、首がどんどん赤くなっていく、耳たぶまで赤くなった。

「頼むよ・・」

視線を逸らしたままで、そんな掠れた声でお願いされてもそそられるだけだよ。色の付いた耳たぶに唇を寄せやさしく食むと、流石に振り払われてしまった。眉間にシワを寄せて睨み付けられた。

「ふふっ、貴方は可愛いひとだね」



「へえ・・このオレに間近で見つめられて動揺しないのは日煥ぐらいなのにな」

「×××××」

「何か用かよ・・だってさ」

これだよ相変わらずの剣呑さだ。

オレを見つめる強い瞳、言葉は分からなくても目は口ほど物を言う。ふ、ふふふ。こいつはこうでなくてはな。

こうなってくると逆に楽しくなってきた。こうやってナイフの切っ先をオレに向けるのを止めないこいつを落としてみたくなる。

通訳に秀英を連れてきたけど、どうしてだか進藤ヒカルの態度に秀英がホッとしている。あんなに和解を求めていたくせに分からない奴だ。

「進藤お前さあ、よほど美女に免疫があるんだな」

「×××××、×××××××××××」

「×××××××?」

「自分でそれを言うかあ?と言っているよ」

「まあね」

オレは謙遜はしないんだ。

「で、どうなんだ?こいつは女慣れしているのか聞いてみろよ」

「××××××××××」

「××、×××××××××、××・・・」

「別に、小さい頃から幼馴染みと一緒にいたし、それに・・・」

「それに?」

「×××?」

「××、××××××××××、××××!」

「お前、あいつに会ってたらぜってえ惚れてたぞ、命拾いしたな!・・・ん?」

誰の話? 秀英も意味が分からず困惑している。

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