【文スト】御伽草子【短編集】

緋寄@(^q^)🍎
@Enph_hiyo12

秘密

※R指定はないが少しやましい。

※特殊設定。

※ショタ?ロリ




人には何かしらの秘め事があると思う。其れが大きいか小さいかの違いで、人に云えないことなのかそうでないのかが決まるけれど、多分私と彼の秘め事はそう簡単には口にしてはいけないものなのだろうと私は思った。

 事は私が小学6年。彼が中学2年の時に起こった。


「今日は私が家に行くよ。今日も小母さんたち遅いんでしょう?」


彼――太宰治。治さんとは家が隣の幼馴染で、私が幼稚園に通っている時からの友達だ。彼は中学生になっても部活にも入らず、校区ぎりぎりの位置にあって学校から少し遠い家まで送ってくれる。そして共働きで夜遅くまで家にいない私の親の代わりに晩御飯を作ってくれる、とても優しいお兄さんのような存在だ。


「ありがとう。今日は何を作るの?」

「うーん。煮物とか食べたいねぇ」


少しの間しか煮詰められないけど。と笑いながら云う彼に私も自然と笑顔になれる。私は治お兄さんが大好きだ。




「ごちそうさまです」

「はい、お粗末様」


手を合わせて云うと彼に偉い偉いと頭を撫でられる。優しい手付きだ。

 私は自分の食器を洗い場に持っていく。其れをお兄さんが受け取って洗っていくので私は其れを皿を乾かす台に置いていく。乾いた食器は深夜に食器をまた使う両親がまた洗い片付けるので、布巾で拭く必要は無い。


「手伝い有難う」

「ご飯ありがとう!」


私の身長に合わせて彼が屈んだので私は咄嗟に正面から抱き着いた。突然だったのに張と受け止めて呉れた。其れに私が背中にギュッと腕を回すと彼も腕を回して来て私の頬に頬ずりしてくる。お兄さんの癖ッ毛がくすぐったいけど悪い気はしなかった。


「お兄さん今日も遊ぼう!」

「勿論……じゃあ、今日はかくれんぼをしよう。紫織ちゃんの家はとても広いから、一階の小母さんたちの寝室と水回り以外と、紫織ちゃんの部屋だけで」


お兄さんが鬼で私が隠れる事になった。100数えている間に私は隠れる場所を考えて移動しないといけない。


「あぁそうだ。良かったら他にルールを増やさない?」


そう云って彼が付け加えたのは勝敗が付いたあとの事だった。


「勝った方が負けた方に何か一つお願い出来る、どう?」


何でもしてあげるよ、という言葉に惹かれて私は了承した。そして私は隠れる事に。

 どこが善いだろうと思い、来るまでに時間の使う二階の私の部屋にした。隠れている間の制限時間は10分なのでそれだけなら十分隠れられるだろうと、私は自分の部屋のクローゼットに入った。中からでも開けられるようになっているし、此処に来るまでに音で判らないように足音を抑えて来たので見つからないだろう。


(何をお願いしようかな…)


胸を弾ませ乍ら考えていると、結構すぐにお兄さんが二階に上がって来るのが分かった。クローゼットの奥で息を潜めて縮こまる。「開かないで」と祈っていたが彼の足音は迷う事無く私の方に向かい、そしてクローゼットの扉を開けて中に光が入った。


「見ぃつけた」


体育座りだった私に視線を合わせて彼は屈んだ。爽やかに笑みを浮かべる彼に私は「早いよぉ」と文句を云って彼に抱き着いて胸元をポカポカと叩いた。其れも彼は簡単に受け止めてしまうのだけど。


「紫織ちゃんの場所は何処にいても判るよ」


そう優しく云うのだから彼は少し狡い。そして少し黙ったあとに口を開いた。きっとお願いの事だろう。


「じゃあ私のお願い。……あ、紫織ちゃんは其のまま動かないでね」


そういうと抱き着いていた私の身体を少し離した後、私の顔とお兄さんとの距離が一気に近くなった。其れも口に柔らかくて暖かい感触を持ち乍ら。

 私の口とお兄さんの口が触れ合っている事に気が付いたのは、其れが離れたあとだった。


「……此れだけで善いの?……此れって…」


私は何か形容し難い不安のようなもので声が掠れる。どうしてだかは判らない。


「紫織ちゃんは知ってるの?今の」


良くは判っていない。ただ少し聞いたことはあるし、テレビとかで見た事がある。確かキスというものだ。其れに、


「クラスの皆が……今のをしたら、あかちゃんが、出来ちゃうって……」


私はそういう事を余り信用していなかったけど、云った方が善いのだろうかと口に出した。けれど、此れが間違いだった。


「あはは、今のじゃあ、あかちゃんは出来ないよ。……ねえ、今の紫織ちゃんはどう思った?きもちよかった?」


何時もと少し違って低い声に私は戸惑っていたけど質問には答えたかった。けど其れは中々言葉として出てこない。


「何と云うか……ふわふわしてて、其れで其の…良かったのかな…?」


お兄さんの気持ちいいの意味が善く判らなかったけど多分答えとしては合っていたのだろう。彼は少し嬉しそうだった。そして其の嬉しそうな表情のまま云う。


「じゃあね、今度はもっと紫織ちゃんの云う、ふわふわぁってなることをしてあげるよ。此れはお願いじゃないから好きにして」


お兄さんは私の手をそっと握った。何時もより少し熱く感じた。そしてもっとふわふわの感覚を味わいたくも思った。

 私が頷くと「小母さんたちにも、私の親にも内緒だよ」と耳元で囁かれてくすぐったく思っていると私の手を引っ張って私のベッドに連れて行く。私をベッドに座らせると自分も真横、身体が触れ合う程に近寄って座って来た。そして私の口にもう一度、お兄さんの口を重ねて、


「いっぱい、ふわふわとろとろにしてあげる」


私の襯衣の裾と太腿に手を掛け乍ら私をベッド押し倒した。



私と治お兄さんの秘め事。其れはふわふわで甘い感覚。

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