ideal【清安】

僕卦(ぼくか)
@victory_nkms

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加州清光は、日記を書くことにした。

彼がこの本丸に来て、3ヶ月ほど経った頃のことだった。


ただただ暇だったのである。新しい主は体が弱いらしく、新しい刀を顕現したらすぐに寝込んでしまう。政府もそんな審神者に気を遣ったのかは知らないが、口出しはせず、そのまま刻は流れていった。

彼らは扱われるという概念を忘れそうになりながら、平和な景色を眺めるほかなかったのだ。


清光は、ふと相棒のことを思い出した。

未だこの本丸に顕現されていない、大和守安定。自分と同じく沖田総司の愛刀。

刀だった頃の記憶を掘り返して、彼の姿を想像した。

あぁ、彼が自分のように人間と似た姿になったら、どんな感じなのだろうか。やはりあの人に似ているのだろうか。早く会えればいいのに、と思うけれど、審神者の調子を見るに無理そうだった。





______だから、彼の姿を想像してみることにした。

理想の大和守安定を、頭の中で描く。


こうして、加州清光の珍妙な理想日記が始まった。

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