魔女っ子少年イツキ(完結済)

山吹優乃
@yuuno02x31

後日談…後世界談?

青月side

「お疲れ様。蒼衣ちゃんって、前世の記憶とか憶えてる?」

一緒に仕事をしていた人気アイドルの先輩に質問された。

「えー?そうですね…。」

頭にチラつくのは、低音の響く声。


『 俺は世界を壊したいな。』


これが、前世の記憶というやつなのだろうか。まるで厨二だ。狂気に満ちている。

「全く憶えていませんが、マトモな人であっていてほしいです。」

にっこり笑って答えた。





赤星side

「青と赤の生贄により、紫の世界は完全なものとなる…。」

石碑の文字をなぞりながら呟いた。なぜかわからないけど、なんだか悲しい。自分の存在を否定されてるみたいな。

「アン!何してるの?」

幼馴染みの少年が石碑を覗く。

「なんでもないよ。…私って、この世界には要らないのかな。私の居場所…どこだろう。」

「大丈夫だよ。アンの居場所がないなら、僕がこの世界を壊してあげるからね!」

「宙くん…?」

少年は無邪気に笑って、どこかへ遊びに行った。




日雪side

「こんにちは、真白のお兄さん。真白いますか?」

「アンちゃん、いらっしゃい。真白なら宿題やってるよ。もし良かったら教えてあげて。」

妹の友達、アンちゃん。何か話さないといけないことがあった気がする。つい最近のことじゃなくて、何か…もっと昔から思っていたこと…。

「どうかしました?」

「…なんでもないよ。ゆっくりしてってね。」

歳下相手に恋なんてしないからね。お兄さんぶって、優しく接した。

…今度は絶対守ってやるんだ。

心の中でそう呟く。“いつ”の“今度”のつもりで言ったのか…そんな疑問もすぐに忘れた。

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