俺を照らす君

悠歌
@mks_k25

始まりは


……………前言撤回


このイケメンたちが浴衣姿のまま集団行動なんかして


目立たないわけがなかった


(御幸「はぐれたし!!」


………はぁ、少し休むか………


連絡も取れたし誰か来るっしょ


そんな感じでぼへーっとしてたら


冷たいものが頬に当たった


(沢村「もーお疲れですか?御幸先輩(ニカッ」


(御幸「人によったんだ、うるせぇ」


これどうぞと貰ったのはカキ氷で


(沢村「甘いの苦手でしたよね?」


そう言って味は抹茶だった


お前なんでそーゆーの覚えてるの?


勘違いするよ?


(御幸「………そーだな」


他のみんなはやりたい事とか


食べたいものがあるらしく


好きな時間に寮に帰ればいい


そうなったらしい


(御幸「俺はもういいけど……沢村お前どっかまだ見たいとこあるか?」


(沢村「んー、そうですね」


うーむ、とか考えて


(沢村「全部!全部回りたい!」


そう俺に向けて言った


(御幸「まじかよw」


食べたりないし遊び足りない!


そう言っているようだ


確かに部活ばかりの俺達には


こんな休みなんかなくて


ハッチャケたいのもわかる


から


(御幸「付き合ってやんよ」


一瞬でも


1秒でも


お前といる時間を大切にしたいんだ


そこから2人で


食、遊び、全てを周り


寮に帰るかとい話が出た時には


花火が始まっていた


(御幸「おー派手にやってるなぁ」


(沢村「きれいっす…………」


来年もこんな風にお前と過ごせるだろうか


笑って、なおかつ真剣で


いつまでもお前と野球をしていたい


そんなのわがままってのはわかってる


でも、俺はそうしたいんだ


お前を好きになってしまったから


(御幸「そろそろ………帰るか」


(沢村「そーですね、時間的にも。明日も休みとはいえ」


トコトコ2人で道を歩く


手を繋ぎたいなぁとか


もっと一緒にいたいなぁとか


どんどん我儘になっていき


歩くペースは落ちていった


(沢村「ねぇ、御幸先輩」


(御幸「………ん?」


(沢村「ちょっとあそこでお話しません?」


指を指したのは公園で


誰もいなかった


(御幸「? いいけど、なんで?」


(沢村「秘密」


ブランコやら色々あったが


近くのベンチに座り


口を先に開いたのは沢村で


(沢村「御幸先輩、俺ね。どーしようもないやつなんですよ」


そう語り始めた


(沢村「バカで野球が大好きで、最初は御幸先輩に球を受けてもらいたくて青道に来たんですよ」


そういえばそう言ってたな


今思えばその気持ちがとても嬉しい


(沢村「でも、ここに来たら球は全然受けてもらえないし、練習きついし、監督怖いし」


(沢村「…………でも、強い人達と戦えるのは好きだ、今でも。そう、俺は野球が好きでここに来たんだ、……………そのはずだったんだ」


(沢村「でも今じゃ違う。御幸先輩の隣にいたくて、そばに居たくて、ここにいる。全部回りたいって言ったのも御幸先輩と一緒にいたいから」


ははっ、なんだお前もそうなのか


(沢村「俺、嫌われるってわかってるけど言わせてください。御幸先輩がどうしようもなく大好きです」


………………なぁ、それさ


俺も同じって言ったら


お前はどうなるんだ?


泣きそうな顔はやめてくれ


俺が好きなのはお前の笑顔


笑顔でいってくれ


(御幸「俺もな、どっかの誰かさんと一緒で。ずーっと一緒にいたいよ。離したくないの」


そう言い始めたら


沢村の目にはどんどん涙が溜まっていき


(御幸「俺の意見もたまには聞け沢村。俺もさ沢村のことがどーしようもなく大好きなんだからさ」


(沢村「御幸先輩」


がばっと抱きつきに来た


卒業までとっておこうと思っていたこの気持ち


お前と同じで嬉しいよ


(御幸「ほらもー、泣くなっての(ナデナデ」


(沢村「だっでぇ~(グスッ」


泣き顔も可愛いよなんて言ったら殴られるなw


沢村は涙を腕でゴシゴシして


(沢村「……一也先輩、大好き(ニコッ」


………………あぁ


その笑顔だよ


俺が好きなのはその笑顔だ


泣き顔なんて似合わない


(御幸「俺も"愛してる"」


(沢村「なっ、なんで倍なんですか!」


(御幸「いったろー?どーしようないぐらいお前が好きだって」


この時頭には考えれなかった


これが偽りの愛だと



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