【廃校に】学校から出よう【閉じ込められた】

腐ったモブ子🍋
@mobumatu_524

Episode1:ログインしました

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───くろ、 黒松、全く…早く帰ってこいって言っただろ



見慣れた八の字眉の間には深いシワが刻まれ、これまた見慣れたへの字口からは呆れた声がため息とともに溢れた。


ごめんてチョロ松兄さん、どうしても練習したかったんだって。



───チョロ松、あまり怒ってやるな。くろも反省してるだろう。



お説教を始めたチョロ松兄さんの後ろからのっそりと低い声で現れたのは、珍しくサングラスをはずしたカラ松兄さん。


口では宥めてるのに、私を見る目が怖い。顔が怒ってるぞ…ごめんって。



───だーっはっは!しょーがねぇなぁ黒松は!兄ちゃんと遊んでくれるならチャラにしてやるよ!



…ふふ、兄さんたら、自分が構って欲しいだけだろ。


子供のように無邪気な笑みを浮かべて抱きついてくる長男に、カラ松兄さんもチョロ松兄さんも仕方ないなと苦笑した。


なんだよぉ、と呟きながらぎゅうぎゅう抱きしめてくるおそ松兄さんが暖かくて柔らかくて、安心したのか…眠くなってくる。


そのふわふわした心地よい眠気に、急に不安になってトレードマークの赤いパーカーを掴む手に力を込めたとき、



───今は一緒にいてやれない。だから、頑張って耐えろ。必ず兄ちゃんたちが助けに行くからな。絶対だぞ。



待って、どういうことだ兄さん


真剣な声が鼓膜を揺らし慌ててその真意を尋ねようとするが、それよりも前に頭の中で靄が広がっていく。


どんどん霞んでいく兄さんたちの姿に先程よりも強い不安を抱いた。


待ってくれ、嫌だ、嫌な予感がするんだ、離れたくない…しっかりしろ私!!まって、やだ、寝たくなんかない、兄さん、にいさん






「兄さん!!!」








自分の、焦りが滲んだ叫び声で目が覚めた。


言い方を変えよう。飛び起きた。


その拍子に私の周りにいたらしい人たちが悲鳴を上げて飛び退くのが目の端に映る。


…軽く傷ついたがそれよりも、だ。


ここはどこなんだ…?見たところ古い体育館のようだが…学校であることには変わりないだろう。


顎に指をかけて思考体制に入った私に、後ろから控えめながらも堂々とした声が掛かった。


「大丈夫ですか?随分魘されていたようですが」


「…………チョロ松兄さん?」


「は、?」


「あ、いや…ちょっと身内の声にそっくりでな。私は大丈夫だ、驚かせてすまなかった」


思考に溺れそうになる私を引き戻したのは三男の声によく似た、赤髪で赤と黄のオッドアイ少年だった。


おぉ…すごい警戒心だな。

それに立派な威圧感…ふむ、おそ松兄さんより少し弱いか。


警戒を目に浮かべて私を見るオッドアイ少年を見つめながら一人納得すると、しっかりした足取りで立ち上がった。


…すぐに距離を取られたが。


「すまないが、ここはどこだろうか?何か知っていたら私に教えてくれないか」


早く帰らないと怒られてしまうんだ、過保護な兄さんたちに。


大げさ…でもないが溜息をついて、私も知っていることを教えよう。と微笑めば少し考えた後赤髪くんは、ゆっくりと頷いてみせた。






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