あの日僕らは、空を翔ぶ夢を見た。

miotsukushi
@aramashigoto

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「君が選んだらいいよ。」


真田はそう言って笑っていた。「甲子園に行くのは俺だし、その時は俺が君のものになるのかな?」物扱いが苦手なので考慮された発言だ。

仲良しごっこじゃない、かつて御幸はそう言っていた。一体、何のために野球をして、何のために甲子園を目指すのか。

何のためにこんなに辛くて、いつ終わるのか分からない長い時間を耐えるのか。何故、あんなに叱られるのか。

自分が決めたことだからだ。自分が決めた道だから、どんな事にも耐えられるし、時間を割く事ができる。

自分で決められる事の喜び、自分で道を切り開く試練の先にその輝きはある。それを受け入れられる自分に成長しただろうか。

いつか分かれ分かれになって、またどこかで交わるのかもしれないが、その先の未来は多分輝いている。

小さな、ほんの小さな成長を喜べた時、自分ではない他の人に優しくできるのかもしれない。

その人と幸福というものを作り上げていくのかもしれない。それが人間という営みなのかもしれない。

人生は冒険か、人生は既定路線か、分からないけれど、今は「仲間」と共に過ごす時間なんだろう。そう思うとなお愛おしい。


例え何かが急に終わっても私は、その時の選択、行動に後悔はしないだろう。

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