さよなら△またきて□

にくじゃが
@ikaryaku_kama

9.大団円バージンロード

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
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その後、幸村君は宣言通り暇ができたら私の側に居てくれるようになった。

告白をしてこないあたり、本当に私の気持ちが定まるまで、友達でいてくれるらしい。

律儀な方だ。

だが、相変わらず匂いを嗅ごうとしてくるので、鬼ごっこはたまにやっている。


「月子!帰るぞ!」

「待ってよ、幸村君!」


互いの事を月子、幸村君と呼ぶようになってから何ヵ月たっただろう。

季節はもう冬だ。

幸村君は冬になると私の首周りのガードが固くなるから嫌いだと言っていた。

私も、今日みたいに手袋を忘れた日は、ポケットに手を入れないといけないので嫌い。

そういえば、兄さんと姉さんが縒りを戻したらしい。

兄さんに確認を取りに行ったら、苦笑しながら「だって月子が泣きながら諦めるなっていうから」と言っていたので、私の涙も無駄ではなかったようだ。

さて、兄さんと姉さんの事は解決したから、後は私と幸村君。

それとなく、二人が元に戻った事を伝えたけれど「それはよかった!」といい笑顔で返されるに終わる。

おいおい、そこはビシッと決めてよ幸村君。

この感じ、私から「ねぇ、告白まだー?」と言わねば、一生お友達コースな気がする。

幸村君とずっと友達だなんて嫌だな、とか思ってる辺りに私の心境の変化が見られる。

ならば、言わねばならぬのだ。


「あのさ、幸村君。私の心配の種はさ解決したからさ、してもいいんだよ……?」

「何をだ?」

「その……告白……」

「は?」


あ、今の「は?」で心折れた。

私の繊細な心が折れました。

私は「いい!忘れろ!」と叫んで走り出した。

後ろから「おい、待て月子!」とか聞こえるけど聞こえなーい!

もう、暫く幸村君の顔なんてまともに見ないんだからー!


「月子ー!某の話を聞いてくれー!」


幸村君の雄叫びに似た叫びに足を止め、振り向けば真っ赤な顔をしながらも、決意を固めた顔をした幸村君が数メートル先にいた。

まさかとは思うが、その距離から言うつもりなの?


「某は!ずっとお前の側でお前を支え続けたい!今もこの先も老いて死を迎えるときも来世でも!お前の側に居続けていいか!!」


あまりの声のボリュームに、ご近所さんたちが何だ何だとでてきてしまい、野次馬たちも来てしまう。

まさか、こんな大観衆の中返事をしないといけないのか。

野次馬たちの視線を受けながら、私も腹を括った。


「一生ずっと、ずっと側にいてください!」


野次馬の歓声を背に、どちらからともなく走り出して、幸村君と沿道のど真ん中で抱き合った。