嘆きのoltremare -蒼蓮華伝-

柚妃@うさまらーさんと仲良くなりたい
@weisswinde

2つのネックレスと淡い兆し

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先日、海にてライフセイバーをしている笹川了平の仕事の手伝いをした。しかし、その場では仕事というよりも、ライフセイバーの先輩である、やたらと柄の悪い連中と水泳バトルをしにいったようなものだった。


その場でシメた連中の表情は穏やかじゃない。なんとなく、また騒動の予感を拭いきれないこの男。名前は獄寺隼人。自称、ボンゴレ10代目の右腕。嵐のように騒動を呼び、瞬間湯沸かし器のようにキレやすいが頭脳明晰で確かにそういった意味でもキレる男だ。



そんな彼の携帯が鳴る。ディスプレイに表情されたのは、ボンゴレとは友好関係を結んでいるキャバッローネファミリーのボスであるディーノの名であった。




「なんか用か、跳ね馬」




跳ね馬とは彼の通り名だ。友好関係とはいえ、他マフィアのボスから直々の電話などそうそうあるものではない。俄かに走る緊張。




『い、いや。最近、そっちへ行ってないから、様子どうかなーと思ってな』




声が掠れている。

明らかに動揺している声だ。




「要件はなんだって聞いてんだろ!!」




『ツナの周りで変わったことはないかって聞きたかっただけだって』



「じゃあ、なんで今そんなこと聞くんだよ」



その日の獄寺隼人は鋭かった。

普段ならあっさり口にしてしまいそうなところだが、前の会話からも電話越しの男が何かを隠しているのは感じ取れたからだろう。




『わかった!わかったから、電話越しでキレんなって。


 お前、‘蒼蓮’って知ってるか?』



「……蒼蓮って、あの何年か前からマフィア専門に狩ってるヒットマンだよな。それがどうした」



『知ってるなら話が早い。その蒼蓮が日本へ入国したって情報が入ってな。』



「なっ!?」



『だから、ツナの様子が聞きたくなったんだ。』



言葉を詰まらせた獄寺。当然だ。‘蒼蓮’って言ったら台頭してきて日は浅いが、その力は絶大で今のところ狙ったマフィアは壊滅させられている。しかも、タチが悪いのはボスだけの命を狙うことだ。今のボンゴレ10代目が狙われたら………そう考えるだけで脅威だ。



『変わったことはないんだよな?大丈夫だ、蒼蓮は長期戦を得意とするタイプだから、異変が出てからでもキャバッローネは動ける』




「あ、ああ。」



『変わったことあったら連絡くれよ』




動揺を隠せない獄寺を余所にディーノは別れの言葉をかけると電源ボタンに触れる。一方、獄寺は電話を下ろすと直ぐにパソコンの電源を入れた。最悪の事態を見越しての策を練るために。



そして、携帯を耳から話すと溜息を漏らすディーノ。そう、彼は蒼蓮の正体も彼女の最終目的がボンゴレだということも知っているのだ。



「キャバッローネは動ける………か。」



ボンゴレが彼女と対峙しなければならなくなったとして、自分は本当に彼女と戦えるのだろうか…………彼女に狙われ、いとも簡単に首をとられかけた自分が彼女に勝てるのだろうか。








「………レン…」





彼もまた哀れな蝶の1人。あの華からは逃れられない。








Continued.


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