SAKURAペダル

2.5ペダル(鳴子side)

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(鳴子視点)

ワイは鳴子章吉。親の転勤で大阪からこの千葉へ越してきた。

そいでもって、この学校にはロードをやれる部がある言うからわざわざ入学した。


自分のクラスを確認してその場所へと向かう。

教室の扉を開けるとなにやらごっつ騒がしい。

ワイの席の隣に人だかりができとる。


「ちょっとどいてもらってええか?そこはワイの席や」


そう言うとワイの席の周りの奴等はすぐさま避ける。


「あ、わりぃわりぃ」


「気にすんな!ワイも気にしてへんし。というかなんでこんな人だかりができてるん?」


ワイはこの人だかりの中心におんのは誰か気になり、隣を見るとそこには日本人離れした容姿の別嬪さんが座っとった。

その別嬪さんは息をのむほどの美人さんで正直見惚れてしまったが、それを隠すように大阪人得意のオーバーリアクションで誤魔化す。


「ほおおおおお!!ごっつ別嬪な外人さんやないかい。日本語はしゃべれるんか?

これから1年間同じクラスやし、よろしゅーたのんます」


別嬪さんはワイの大阪仕込みのリアクションに目を見開いて驚く。

この別嬪さん日本語わからんとちゃうか?


そう思って足りん脳みそを使って何とか英語で伝えようと考えを巡らせとったら

近くの奴が信じられないという表情でワイに言った。


「お前知らないのか!?モデルのSAKURAだぞ!?」


「もでる???きょうーみないわ。ワイ、雑誌もテレビもロードレース関係のしか見んし」


全く知らんというわけではない。名前くらいはかろうじて聞いたことがある


……ような気はする。


まあ関係あらへんけどな。

結局は同じ人間やんか。モデルやっとるってことは多少日本語わかるんかな?


「自己紹介がまだやったな?ワイは鳴子章吉いいます。大阪から来た浪花のスピードマンや。

 別嬪さんの名前はなんていうん?」

 

握手するために別嬪さんに手を伸ばす。

すると少し戸惑ったような顔で名前を言い、おそるおそる手を掴み返してきた。


「私は東雲咲良」


ワイはその手を強く握り、上下に振る。

日本語が通じててほっとしていると、周りの嫉妬の視線が背中に突き刺さったが

ワイは気にせん。


東雲って名字……まさかな。


「東雲さんいうんか!ほんじゃ改めてよろしゅー頼んます」


「あ、う、うん」


それにしても東雲ってなんか言いづらいわ。

……咲良って名前のほうがええんやないか?せっかくきれいな名前しとんのやし。


「でも東雲さんはなんか言いづらいわー。咲良って呼んでもええか?」


「かまわないけど?呼びやすいように好きに呼んで」


その無愛想な表情も綺麗やな。やっぱ別嬪さんはなにしても絵になるの。


「じゃあ咲良って呼ばせてもらうで。いややって言っても聞かへんからな?」


どこに驚いたんか知らんが別嬪さんもとい咲良は目を見開き、くすくすと笑った。

その美しさにワイの心臓が思わず高鳴る。


「鳴子君って面白い」


「……あーよく言われんねん!!」


この心臓の音が聞こえてしまうんやないかとあ焦っとるワイがいた。

頼む、聞こえませんよーに!!


そうこうしとる内に担任がクラスに入って来た。

気づいたクラスメイトはおのおの自分の席に着こうとしとった。


やば、俺も座っとかんといかんな。


慌てて座るとさっきと同じように綺麗な笑顔を浮かべた咲良が言う。


「鳴子君、これからよろしく」


「おう!!」


ワイが前を向こうとしたら咲良が小声で言った。


「鳴子君、私は外人じゃなくてただのハーフで日本生まれの日本育ち。生粋の日本人だけど?」


咲良の笑顔の破壊力はさっきのとは比べもんにならんくらいヤバかった。


その笑顔は反則やんか~/////


そう思ったワイは少し赤くなっているであろう顔を隠すようにすまんとジェスチャーで伝える。そのあと咲良がいる方とは逆の方を向いて頬杖をつく。

そんときににやけている口元を手で覆って誰にも聞こえん声で呟く。


「やばいわ~……一目惚れしてもうた////////」


ーーーロードに生きる男、鳴子章吉。これが人生ではじめての恋。

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