SAKURAペダル

1.5ペダル(今泉side)

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(今泉視点)

朝練で疲れていた俺は、早く学校に登校するために高橋の車に揺られていた。

この斜度20%はあるだろう激坂はロードをやる奴にとって格好の練習場所となる。

俺も調整を兼ねて放課後に挑戦してみようかと考えていた。


その時、高橋がいきなりブレーキをかけて青ざめながら車の外に出て行った。


誰かこの坂を上っていたのか?


気になって少し覗いてみると、ボロボロになっているメガネ男を支えたプラチナブロンドの綺麗な外人?女がものすごい剣幕で高橋に叫んでいた。

彼女はテレビで見たことがある。なんとかって言うモデルだったはず。

なぜ芸能人がこんな学校へ?と疑問に思ったが、そんなことはどうでもいい。

どうやら彼女とメガネ男は他人らしい。そんな彼女がどうして他人であるメガネ男のためにそうやって怒鳴ることができるのか俺にはわからない。


「おい、高橋。なにをしている?」


俺は高橋を呼び戻し、学校へと急がせる。


「ああ、すみません。まさかこの道を自転車で走っている生徒がいるとは思わずに……」


「高橋、お前見間違えたか?走ってるじゃない。押してるだろ?ギア10枚のロードレーサーならまだしも、今のママチャリだったぞ?走れるわけないだろ。ここは斜度20%以上の激坂だ」


ロードレーサーでもキツイこの坂をママチャリが上れるわけがない。

正直なところそっちよりも他人のために怒っていたあの女が気になって仕方がなかった。


理由はわからないが、なんとなく目が離せない。


この名前のない感情を俺はただ一時のものだと考えないようにした。


俺はロードの事だけ考えていればいいのだから……。


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