神ノ舞

拾質ノ舞

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第一試験はまさかの筆記試験

苦い表情を浮かべる受験者も何人かいる様子

そんな中桜華は冷静に周りを見渡す


『何人か試験管が混ざってるみたい……そういうことか……』


一瞬で筆記試験の裏の意味を理解した桜華

この試験は表向きは筆記だが、ある意味実技試験といってもいいだろう

他の受験者はこの意図に気づいているのか否か---


「神雅…桜華?」


隣で自分を呼ぶ声がすると思い、横を見るとそこにいたのは

瓢箪を背負い、顔に愛という入れ墨を彫っている少年

何故か驚いた表情をしている


彼の顔に見覚えのない桜華


「どちら様?」


「何でもない」


そう言って瓢箪少年は前を向く

少年の態度に首を傾げていると試験管森野イビキから試験の説明がされる


「合否はチームの合計点で判定する

 無様なカンニングなど行った者は自滅していくと心得て貰おう

 忍なら立派な忍らしくすることだ」


イビキの言葉に鼻で笑う桜華

その様子をイビキは見逃さなかった


「おい、何がおかしい?」


「いえ、忍は忍らしくとはまた甘い言葉をかけるものだなと思いまして」


桜華は彼の言葉に隠された本質に気づいていた

イビキの言葉は受験生にとって試験を攻略する上での十分なヒントになり得る

彼女はそこを笑ったのだと


「まあいい。試験開始!!」


森野イビキが試験開始の掛け声を上げる

それと同時に試験用紙を見て唖然とするものは多いようだ


桜華は冷静に問題文を眺めてすらすらと解き始める

生まれた時から神雅一族の英才教育を受けている彼女にとっては簡単な問題のようだ

鉛筆の手が止まり、すべての回答欄が埋まった問題用紙

彼女は一通りそれを眺め欠伸をしながら背筋を伸ばす


「終わった、暇だ」


桜華の何気ない言葉に殺気を向ける受験生達

彼女はそんな殺気を無視してナルト達の様子を見る


『サクラは問題ないな、サスケも試験の意図に気づいたみたいだし

 問題はナルトかな……まあ、大丈夫でしょ』


呑気にそんなことを考えている桜華

飽きたのか机に伏して寝てしまっている


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「第一試験、合格を言い渡す!!」


イビキの声で眼が覚める桜華

気付くと最初よりも受験生達が減っており、試験が終わっていた

そんな彼女の様子を眺める瓢箪の少年


「終わったんだね」


「ああ」


孤独の色が強い瞳、過去に辛い経験をしてきたのだろう

桜華は彼にどこか自分と少し似たものを感じていた


「ねえ、名前聞いても良い?僕は神雅桜華」


「……知っている。俺は砂漠の我愛羅だ」


「我愛羅、ね。覚えておくよ」


彼と初めて会った感じがしない桜華

しかしなぜか思い出せずにいた


そんなことを考えている内に突然会場の窓が割れて女の忍が乗り込んできた


「第二試験官、みたらしあんこ!!さあ、次行くよ、次!!!」


「……」


空気を読まない彼女の登場に受験生たちが白けたことは間違いなかった


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