サンプル小説 ~森から海へ~

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手作りの表紙

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
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 私がメッセージを送ったのをきっかけに、読者さんとはお互いに作品をアップするたびに感想を伝え合う仲になった。


 私が特に気に入ったイラストが実は私の小説の世界観をイメージしたものだったと聞いた時は驚きだったけれど、きっとそれだけ私と読者さんの感性には近いものがあるのだと思う。




 そんなある日、読者さんから送られてきた提案は、私にとってとても嬉しいものだった。



『もしよかったら、主人公さんの小説の表紙を描かせていただけませんか?』



 私の作品をずっと好んで読み続けてくれていた読者さんに、あの素敵な絵で表紙をつけてもらえるなんて……!


 想像しただけで、胸が高鳴ってしまう。


 いったい、あの作品にどんなイメージを持ってくれたのだろう?


 あの人物のことは、どういう外見で想像してくれていたんだろう?


 知りたくて、しょうがない。



『ぜひ、お願いします!』



 そう返事をしてから、私たちは打ち合わせを重ねて作品の一つ一つに表紙をつけていった。


 最初は他のみんなと同じだったお話に、オリジナルの表紙がつく。


 まるで本屋さんに並んでいる本みたいに、私の作品のためだけに描かれた表紙で飾られた本。


 表紙を貼り替えて本棚に戻すと、私はますますやる気が出て新作の小説を書き下ろす。


 やがて、その作品を読んでくれた読者さんが素敵な表紙をつけてくれる。


 そんなやりとりが繰り返された。





 そして――



『友達がお勧めだってつぶやいていて、素敵な表紙に誘われて読みに来ました!』


『主人公さんのお話が好きで通ってましたが、表紙を見て読者さんのことを知り、今ではお二人の大ファンです!』


『主人公さんと読者さんのお二人の世界にハマッてしまいました!』



 私と読者さんの作り出した世界は、たくさんの人が手に取り、楽しんでくれるようになった。


 ある人にとっては癒しに、ある人にとっては希望に、ある人にとっては夢に……


 物語として描き出す前は、私の頭の中にだけある言葉だったはずの世界に、今は色がついて、形が描かれて、ずっとずっと遠くまで広がっていっている。



(この船に乗り込んで、本当によかった)



 かけがえのない仲間と出会い、私自身の可能性を知ることができたのだから。




Fin

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運営からのお題に挑戦するコーナーができました。こちらは投稿の見本になります。

テーマ『セピア』で小説を作成した際のイメージサンプルです。