審神者と付喪神様2

菊芋💮年賀状企画募集中
@kikuimo

祝いの宴

次の日。

主と清光は万屋に買い物にきていた。


「えっと、団子の材料と団子のくし。あと、頼まれたもの。あっ、桜の塩漬けも。よし、これで全部!」


桜の塩漬けのビンを見ながら、彼は言う。


「何に使うの?」

「これ?桜湯作ろうと思ってね。お菓子にも使えるよ。」


お菓子、と言った瞬間に彼の目が光ったのは、きっと幻じゃない。

(またお菓子作ってあげようかな。)


「主~、そろそろ帰ろ?」

「そうだね、帰ろっか。」


彼女らの本丸に向かって歩き出した。


「いち兄~掃除終わったよ。他に何かある?」

「みんな、お疲れ様。もうないから、休んでていいよ。」

「はーい。」


本丸の掃除や、料理の仕込みなど、それぞれの仕事をやり終えていた。


「あっ、お帰りなさい。」

「ただいま、光忠。」


買ってきたものを全部しまってから、明日の団子作りを手伝ってくれる刀を探した。


「明日の団子作りを手伝ってくれる?」

「「「はーい!」」」


秋田、平野、前田、乱、五虎退が手伝ってくれることになった。


「明日の朝、7時に起きてね。」


そう言ってから、部屋に戻った。

部屋で今日の買い物の記録をしていると、


ーコンコンコンー


ノックの音がした。


「?、はい。」

「主、お茶をお持ちしました。」


そう言って長谷部が入ってきた。

湯のみを机の上に置いた。


「そういえば、なぜお花見をやろうとお思いになったのです?」


突然の質問に答えられなかった。

時計の針の音が部屋に響く。


「………知りたいの?」


うつむいたまま、彼女は答える。


「いえ、少々気になったものですから。では、失礼します。」


部屋からでたのを確認して口を開く。


「理由は………。」



お花見当日の朝。

厨で団子作り。


「おはようございます。」

「わぁ、かわいい色!」


すでに主と光忠が作った団子の生地を見て、彼らは声をあげた。


「まだまだこれからだよ。この生地を全部同じように大きさに丸めるよ。」


光忠の指導のもと、大きさを確認しながら、みんなで丸めていく。


「終わったね。次は緑、白、桜色の順番でくしに刺していって。順番も大事だからね。」


たくさんのくしに、たくさんの生地を刺していく。

黙々と作業を続けていると、


「あれ?桜色だけ一個足りないよ?」

「え?」


見てみると、桜色だけひとつ足りない。


「食べていいよ。」


彼女がそう言うと、分けて食べた。

団子を会場まで持っていき、そのあと、桜湯を作って持っていった。


「みんないい~?それじゃあ、一期さんに乾杯!!」

「「「乾杯~」」」


料理と団子と桜湯と美味しいお酒。

みんな喜んでいるみたい。

(やってよかった。……本当に。)


「あーるーじー。なんで一人でいるの?いつもみんなと一緒にいるのに。」


いつもと違う彼女に気が付いたようだ。

覚悟を決める。


「………清光。奥の部屋にきて。はなしがあるの。」