刀剣男士から逃げられるかなー?

刀剣男士から逃げるだけ 椿ver

【一部屋目】


ふっと目を覚ましてそっと起き上がると、そこは青い部屋だった。

怖くなり薬研や一期を探して辺りを見渡すが、ここには押入れと襖が向かい合わせにあるだけで、窓一つない部屋だった。隠れようと押入れを開けると次郎太刀が眠っていた。

泣いていたのか頬が濡れているのが見て分かる。驚きつつも椿はそっと押入れを閉めてその場から離れた。


「どうやって入ったのかな?」


椿は首をかしげてそう呟きながらも、恐る恐る次の部屋への襖を開けた。


【二部屋目】


資材置き場だ。こんのすけならこれは無理ゲーなのでは・・・と言ってくるかもなどと考えていたら、ねんいちが現れた!キラキラと目を輝かせて近づく椿に、人形を差し出すとお辞儀をして去って行った。・・・・もう少し頑張ろう。椿はそう呟いた。


【三部屋目】『人形』


誰かが争った形跡のある部屋だ。物陰からねん燭が出てきた!こちらに気づくや否や何か叫びながら部屋から飛び出して行った。


「小さい光忠・・・?」


と椿は首をかしげるが、すぐに何か嫌な気配を感じた。ここを移動した方が良さそうだ。

そう感じて椿は次の部屋へと向かった。



【四部屋目】『人形』


玩具が散乱した部屋だ。気配がしたので押入れに逃げ込んだ。

・・・・ズル・・・ズル・・・・ずるズルと何かを引きずる音がする。


・・・・しばらく待つと、通り過ぎたようだ。


椿は押入れから出てくると、廊下の方を見ながらふっと最近のこんのすけを思い出す。


「こんのすけがお腹ひきづってた?」


きっとここにこんのすけがいたなら、「違いますよ!!!そんな事になるようなお腹してません!!!」と叫んでいたに違いない。


椿は特に疑問に思う事もなく次の部屋へ向かった。



【五部屋目】『人形』


次の部屋は写真が散乱した部屋だ。隠れようと押入れを開けると鯰尾藤四郎が眠っていた。

泣いていたのか頬が濡れているのが見て分かる。指先で拭うと優しく手を握られた。

驚く椿に、寝言なのか彼は目をつむったままいう。


「どこにもいかないでくれ」


その手を振り払うことは、出来なかった――


だが、瞬間ふわりと人形が浮き上がると、椿の体はぐらりと後ろへと引っ張られるように下がり、代わりに浮いていた人形が鯰尾の手にすぽりと収まった。

不思議と引っ張っても取れないそれに椿は諦めて次の部屋へと向かった。



【六部屋目】


次の部屋へ進むと、その部屋は所々血が滲んだ部屋だった。

洋箪笥の中に隠れているとメモを見つけた。


『次の部屋は7部屋目です』


そんなわけない・・・・と椿は思ったが、そんな気がしてきた。

彼女はとりあえず深く考えず、次、七部屋目、と心の中で呟いて箪笥から出て、

次の部屋へと入った。



【七部屋目】


次の部屋は札が散乱した部屋だ。障子の穴から様子を伺う。

姿が見えないが小狐丸の声が聞こえる。


(小狐丸、様子変・・・)


ぞくりと椿でも何かを感じて少し身震いをした後、しばらく動かない方が良さそうだと判断した。気配が消えた後、音を立てないようにして次の部屋へ。


【八部屋目】


大広間に出た。隣の部屋に誰かいるようだ。物陰に身を隠して息を潜める。

この声は蜻蛉切だろうか。・・・・気配が消えた。慎重に移動しよう。

椿は物音も足音も立てないように歩きつつ、首をかしげてこう思っていた。


(次は誰だったんだろう・・・?)


残念ながら椿の本丸では彼はまだいない。


【九部屋目】


次は白無垢が飾られた部屋だ。部屋の中にぽつんと人形が落ちていた。

拾い上げて見てみるとどことなく自分と似ているような・・・。そんな気がする。

先ほどの鯰尾の事を思い出し、椿はそっとポケットに人形をしまった。

隣の開いていた部屋に入ってみると、居間に出た。すると、どん、とぶつかって置いてあった茶器を割ってしまった。派手な音が響き渡る。

すると、足音がどんどん近づいてきている!移動しなくては。


【十部屋目】『人形』


また白無垢が飾られた部屋だ。だが、部屋は先ほどと打って変わってポタポタと血痕が落ちている。辿ると押入れに続いていた。・・・・周りの様子を伺い速やかに退室した。

椿は押入れの中の気配を嫌った。



【十一部屋目】『人形』


次は煤けた部屋だ。だんだんと気分が悪くなってきた。早く帰りたい・・・・。


(薬研・・・いち兄・・・早く、本丸、帰りたい・・・・)


椿は泣きそうに顔を歪めながら次の部屋へと向かった。


【十二部屋目】『人形』


次は所々血が滲んだ部屋だ。箪笥の影に隠れていると音を立てて襖が崩れた。

「いないなぁ」と包丁藤四郎が呟いた。震えながら通り過ぎるのを待った。


(知らない、誰?とーけんだんし?あの子も?)


そっと通り過ぎた後の襖を見る。襖が倒された先はよくわかない歪な空間となっていた。

椿はそっとそこに飛び込んでみた。



【十三部屋目】『人形』


大広間に出た。物陰に隠れているとにっかり青江が部屋に入ってきた。

何か唱えている・・・・。キョトンとしてその様子を窺う。

すると急に胸が苦しくなってきた。堪えきれずに何かが口から這いずり出て行く。

彼はにこりと笑ってそれを手の内に納めた。


「 捕 ま え た 」


途端、ガッと唐突に人形が光り輝き始め、辺りは真っ白に染まった。


次に椿が目を開くと、そこは別の部屋だった。



【十四部屋目】


そこは老朽化が随分と進んでいる部屋だ。物陰に隠れていると不動行光が部屋に入ってきた。椿はそれが誰かわからず首をかしげる。彼は何か唱えている・・・・。

するとまた急に胸が苦しくなってきた。堪えきれずに何かが口から這いずり出て行く。

彼はにこりと笑ってそれを手の内に納めた。


「 捕 ま え た 」


そこで椿の意識は途絶えた。





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