アマリリス

柚餅子
@akg_165

ボンゴレからの依頼!

私達が情報屋を開業して数年が経ちました。この数年いろいろあった。マフィアに捕まりそうになったり、射殺されそうになったり、変な薬売りつけられたり、本当にいろいろありました。主にマフィアのせいで。


でも、そのおかげか犬も千種も逞しく育ってくれたし、私も少しのことでは動じなくなりました。取引先も結構確保出来てるし、お金にも困ってない。今では家の家賃もちゃんと実物の現金で払えてる。唯一の悩みとしては髪型がどう頑張ってもナッポーになってしまうことぐらい!なぜ私の髪は上ばっか跳ねるんだ!


そういえば、数年たって今15歳だけど、私の外観はますます骸みたいになった。てか原作の10年後骸そのままになった。おっぱいがあるのでアレだが、ぱっと見骸そのままだ。あ、でも身長は低いかな?158しかないからな。可愛いだろ?ん?


でさ、15歳って言ったら黒曜編が始まる時期じゃん?でも私達はボンゴレに恨みもなければマフィアの撲滅を目指してるわけじゃない。むしろマフィアを利用して情報屋とかしてるくらいだ。ボンゴレとは関わったこともないし、並盛に行く用もない。ないってことは綱吉君達に会う機会がないってことで、それでは彼らは困るのではないだろうか?霧の守護者いなくなっちゃわけでしょ?それって大問題なんじゃね?


あ、あとさ!あとさ!凪ちゃん!!

並盛ってか日本に行かないと凪ちゃんに会えない!私と出会わないと凪ちゃん内臓なくて死んでしまうのでは!?それだけは阻止したい。あといい加減家族に女の子欲しい。犬と千種だけじゃ、ガールズトークとか出来なくてちょっとションボリしてたんだよ!


とまぁ、そんなことを考えながら悶々と過ごしていたある日、一通の手紙が届いた。この手紙がとんでもなかった。


手紙の差出人は、かの有名なボンゴレ。どんな内容かとドキドキして開けば、最近決まった10代目候補の沢田綱吉について情報を集めて欲しいとのことだった。

なぜ私にこんな依頼が来るのか、不思議でならなかった。だって沢田綱吉が10代目候補になったのはかなり昔の事だし、去年からはリボーンが側にいるはずだ。情報なんて好きなだけ集められるだろう。なのにこんな依頼。絶対裏がある。そう睨んだ私はボンゴレ本部へと赴いたのだった。


「と、言うわけでやってきましたボンゴレ本部」


正面の門で名前と要件を言ったら、すんなり通されてしまった。豪華な廊下を歩きながとんでもない所に来たのではと不安になっていると、これまた豪華な扉の前に案内された。


「え、ここですか?」

「はい、9代目がお待ちです」

「はぁ、え!?9代目!?」


いきなりボスかよ!レベル1でラスボスと対面するくらいに無理があるのでは!?あれか!超直感で私が来る事知ってて待ち構えてたってことか!?


「し、失礼します…」

「こんにちは、六道骸くん」

「………くん?」


部屋に入ると9代目が立派な椅子に座ってこちらを見ていた。てか、そんなことより『くん』ってなんだ。私は『ちゃん』だ。


「あの、失礼ですが私の性別についてご存知ですか?」

「はて、確か男の子…」

「女です!!!!!」


やっぱり勘違いしてたらしい9代目に力強く女であることをアピールした。見ろこのたわわな胸を!これが証拠じゃ!!


「そうじゃったのか、すまないね」

「はぁ、あの、私がここに来た理由は…」

「それは理解しとるよ。綱吉くんのことじゃろ?」

「そうです。おかしな依頼をよこさないでください。沢田綱吉は10年以上前から10代目候補の一人だったはずですし、最近ではアルコバレーノのリボーンが付いているはずです。我々に情報を求めずともいいはずです」

「この短時間でそこまで知っているとは、腕は確かなようじゃな。君の言っている通り綱吉くんにはリボーンが付いている。本当に君に頼みたいことは情報を集めることではないのだよ」


少し雰囲気が変わった9代目に私も自然と気を張る。どんなことを言われるのだろうか。


「ではなんですか?」

「君に綱吉くんのフォローをして欲しいのだよ」

「は?フォロー?」

「綱吉くんはマフィアの事情に疎い。特に情報面では何も知らないに等しいのじゃ、そこで、裏社会の情報屋である君に付いてもらい裏社会のイロハを教えてあげて欲しいのじゃ」


つまり、綱吉くんに裏社会のニュース的なことを定期的に伝えろと。そう言われてるわけですね。なるほど。確かにリボーンが側にいても周りのファミリーの動きとかまでは分からないだろうし、言ってる意味はわかった。でもさ、それって私達に何のメリットがあるの?


「……私達に何のメリットがあるんですか?」

「綱吉くんの側にいる間の衣食住は我々が持つ。月々の支払いも君たちが今月に稼いでいる金額の3倍だそう。それからボンゴレに出来ることはなんでもしよう」

「お金で釣ろうって言うんですか」

「だめかの?」


確かに美味しい話だ。私達が汗水垂らして稼いでる3倍の額が殆ど何もしなくても入って来るって言われてるわけだし。でもそれじゃあまだ甘い。引き受けるならもう一つ条件がある。


「条件があります。今私達は法外に人体実験をしているマフィアの情報を掴んでいます。近々私達が殲滅させるつもりでしてが、この件を肩代わりしてください。そして今度も私達がそう言った情報を掴んだ場合殲滅するのを手伝うというなら、お引き受けしましょう」

「お安い御用じゃ」


私は9代目の返事を聞きひとまず肩の力を抜き、9代目の手を取った。これでボンゴレとの関わりができてしまったが、まぁ、私達の肩代わりしてくれるならよしとしますかね。


並盛に行くのは一週間後、犬と千種になんていうか、悩みどころだ。