文豪魔導師☆燈莉の幻想録~番外編①~≪月神兄弟過去編≫

哉汰@文スト映画待ち遠しい( ˘ω˘ )
@shiokanaria_08

番外編 episode①「水面に浮かぶ月」

【現在】----------京都/女子寮

東北支部研究所による爆発事件から数か月後、燈莉と千紗は京都にある地下街の潜入捜査の準備が終わり、散らばっていたアルバムの整理をしていた。すると、千紗が気になるものを見つけた。

「このアルバム、少佐のですねっ!!!見てもいいですか!?」

「うん、別に構わないが…。」

アルバムをめくった千紗は、燈莉が幼少期の時の写真が貼られていた。他にも遙と幸宗の幼い頃の写真だったり家族で一緒に撮った学校行事の写真が貼られていた。すると、千紗は言った。

「ご兄弟そろって、笑顔なんていいですね…家族一緒に撮るなんて羨ましいです。こんな家族ほしかったな…」

千紗も兄弟が居るのだが、上に兄と姉そして双子の妹がいる千紗のご両親は何者かに殺されて亡くなっている。後に、兄弟と暮らしていたが兄と姉は魔導将校卒業後すぐに魔導部隊に所属し、参謀本部に配属されたのだ。その為忙しいかせいかあまりかかわっていない。一方、妹の藍那は魔導将校卒業後何者かに殺されて亡くなったと聞いているが、本当かどうかは知らない。すると、燈莉は言った。

「遙兄と幸兄は忙しくてなかなか合わないときが多いからさ。それに千紗が居るし。千紗は一人じゃない。家族がここにもいるじゃん。だからさ、あまり落ち込まずにさ!お互い助け会おう!!」

「…そうですね。」

「「失礼します。」」

ドアをノックし開けたその時、月神兄弟が入ってきた。どうやらカウンセリングの時間のようだ。

「少佐!こんな所に居たのですね!また総監に怒られるのは私達ですから。」

「そんなの分かってるよ。それより、2人の過去の話を聞きたいんだけど!」

千紗は言った。

「私も聞きたいです!2人と少佐の関係を!少佐に言ったんですけどなかなか教えてくれなくて」

「ねぇ!いいよね!!!!教えてやりなよ!千紗にさ!」

「分かりましたよ。話はカウンセリングルームでしますので急いできてください。」

「「はーい」」


【現在】----カウンセリングルーム

カウンセリングルームに着いた燈莉と千紗は、わくわくしながら月神兄弟の話を待っていた。すると奏音がお茶を持ってきて話した。

「これは、僕達がまだ本部に入る前の話。魔道部隊に誘われたのは実は稲荷さんなんだよね。」

「ねぇ!どうして!!!どうして三条と出会ったの!聞きたい聞きたい!」

或斗は言った。

「今から話しますよ!これは私達が幼い頃からのお話。まだ月神神社に住んでいた2人の話。」




【過去】----------京都/月神神社

綺麗な川の近くにある神社-----月神神社に2人の少年が居ました。名は、月神或斗と月神奏音。2人は生まれながらにして特殊な能力を持っているのであった。学校に通いながら神社で祈りを捧げたり、舞の稽古をしたりするなど忙しかった。すると母親らしき人が2人を呼んだ。

「いい?あなた達2人は立派な守護神になるために色々な勉強をする。そして、この月神神社を守るのよ。いいわね?」

「「はい、母上。」」

彼女は月神雫つきがみしずく。或斗と奏音の母親で月神神社の巫女である。彼女の家系は人魚の血を引いている為、日の当たるところへは行かないようにしている。すると父親らしき人が部屋に入ってきた。

「おやおや。2人ともどうかしたのか?」

「おまじないをかけていたの。こうやって手に置いて術式を唱えていたのよ。」

「そうか。」

すると、或斗は言った。

「父上!!!また教えてください!奏音も一緒に!!」

「そうです!教えてください!!」

「はいはい。でも、その変わり学校をちゃんと行くんだぞ。」

「「はーい」」

2人は返事をし、学校へ行った。

彼の名前は、月神輝彦つきがみてるひこ。代々受け継がれている月神神社の160代目の神主である。月神兄弟の父親でもある。2人に対しては滅多に怒らず優しかったとのこと。


【過去】-------京都/小学校

神社から歩いて20分にある私立の小学校。ここは、将来巫女や神社の神職を目指すための学校である。クラスは入学式の時から打ち解けている2人だった。女子生徒に告白されるくらい人気だった。当然、2人は断るとのことだ。神社と恋愛をどちらを優先すると聞いたらやっぱり神社だろう。女子だけでなく男子も人気である。すると男子は言った。

「2人とも!サッカーしようぜ!」

「うん!奏音はどうする?」

「僕はここで見ているよ。あまり動くとまた倒れちゃうから。ごめんね。」

「そっか…そうだったね。」

奏音は、日に当たると脱水症状を起こしやすかった。現在は体勢を整えている為外出しても平気だとのこと。誘ってくれた男子が言った。

「大丈夫さ!また、遊ぼうなっ!或斗!行こうぜ!!」

「うん!」

午後の授業が始まったその時、奏音が倒れた。隣に居た或斗が言った。

「奏音?おい!奏音!!大丈夫か!!先生!!!奏音がまた!!」

或斗は奏音を連れて保健室へ向かった。



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