『傭兵≒騎士』

マロン@創作軍製作中/カエル愛
@maron755

『傭兵≒騎士』Ⅰ-4

「うし、これで終りっと」

「助かった」


ノルジュが手伝ってくれたため手早く治療が済んだ。

いつも一人で手当していたが、ノルジュがいてくれたのが幸いした。

意外にも傷が多く自分だけだったら時間がかかっていただろう。


「お前さ今の隊にいて平気なのか?」


無残に破け汚れてしまった服は捨てるしかないようだ、これを修復することは出来そうにない。

そんなことを考えながらクローゼットから新しい服を出し袖を通す。


「第十五隊に入ってから怪我ばかりじゃねぇか今回もないがしろに扱われたんじゃねぇか?」

「そうかもな、だが隊に所属出来るだけでも十分だ」


ギルドメンバーは俺の事をよく思っていない。

俺と関わると死に直結するような怪我を負う……という噂が流れているようだ。

だから俺と関わりあいたくないらしい、そうゆうこともあるのは確かだが。

……一概に否定は出来ない部分もある。

しかし俺が悪いのではなく自業自得なのだが。


噂を流したのは俺の事が気に食わない連中だろう。

俺を孤立させ、時に嫌がらせなどもしてくる。

殆どのメンバーは俺に近づかないがノルジュは気にせず話かけてくる唯一の友だ。


「おいおい……いつかお前仲間に殺されるぞ?」

「敵と仲間に注意を払えば問題ない」

「それは仲間じゃねぇ」


心配してくれるのはありがたいが、迷惑をかけたくない。

集団行動は苦手だが慣れなくてはならないもの事実だ。

信頼されてないのは俺がまだまだだということでもある、そうゆう器のデカイ人物になりたいものだ。


ドンドン!


「セルスア様!居られますか!?セルスア様!」


勢いよくドアを叩く音で会話は中断された。

俺が出るとノルジュに目で合図し、そっとドアの方へ向かう。

叩いている主は相当慌てているようだ、俺はドアを開け出迎える。


「落ち着け何かあったのか?」

「どうした……お、アービムじゃねぇか」

「セルスア様!ノルジュ様もこちらでしたか!」


いきなりのことで何があったのかわからない俺たちは困惑し、ただ顔を合わせた。




Ⅰ-4

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