Butterfly

きなこ
@kinako_world

ハジマリ

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
キャラベルに登録してログインすると、登場人物の名前をお好きな名前に変更できます。

 その日はやけに憂鬱な日だった。


 朝から寝坊し会社に遅刻してしまった挙句、仕事でもミスを繰り返してしまい上司には散々怒られる事となった。残業を終えやっとの思いで帰宅すると既に時刻は日を跨いでいた。流石に夕飯を食べる気にもならずせめてお風呂に浸かり疲れを癒そうと思ったとき、ポケットに入れていたスマホが着信を知らせた。画面を見るとそこには付き合って3年目に突入する彼の名前が表示されていた。こんな夜中にどうしたのだろうと電話に出てみると、それはあまりにも唐突で一方的な別れの言葉だった。


『ごめん。他に好きな人ができた。別れてほしい』


 開口一番のその言葉に私は脳の処理が追いつかず、やっと追いついた時には通話終了の音がプー、プー、と鳴っていた。攻撃してくるかのように耳に虚しく残るその音はありがたいことに涙を流し悲しむ感情さえ与えてはくれなかった。


 なぜ急にそんな事になってしまったのか。

 私の何が行けなかったのか。

 今更私を捨てるのか。

 どうして

 ねぇ、どうして。


 ベッドに倒れこみ湧き上がる感情を心の中で反芻しいっそこのまま寝てしまおうと目を閉じる。しかし目を閉じると浮かぶのは彼の顔ばかりで一向に眠気が訪れる気配もない。初めて自分がこんなにも女々しく人間らしい女だったということに気づかされた。


1 / 3