長谷部が恋人の本丸事情

浦乃皐月(五月兎)
@urano4670

シュメイトアラバー/P.5

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【天然記念物な三日月】



『シュメイトアラバー』


最近うちの本丸で流行っている挨拶言葉だ。


「シュメイトアラバー」


縁側で緑茶をすすっている三日月に言うと、同じように返ってきた。


「ふむ、今日は良い天気だな」


『そうだねー』


横に並んで座る。


「茶でも飲むか?菓子もあるぞ」


差し出された木製の菓子器には、煎餅とおこしが入っていた。


『じゃあ煎餅を』


塩味のそれをバリバリと食べる。


「そういえば、江戸の初期くらいの煎餅は小麦で作られていてな。これとは違って甘かったそうだ」


さすが年の功、うんちくだ。


『へえ』


「興味があるなら、遠征に行った時にでも買ってくるぞ?」


三日月は小首をかしげて笑う。


『うーん、短刀達は喜びそうかな?じゃあお願いしてもいい?』


「ああ、いいとも」


バタバタと足音がして赤い髪がひょこっと見えた。


「よっ主さん、シュメイトアラバー」


『シュメイトアラバー』


顔を見せたのは愛染国俊だった。


「三日月さんも居たのか、シュメイトアラバー」


「今日も元気だな愛染、シュメイトアラバー」


そうだった、と国俊が三日月を見る。


「長谷部が探してたぜ?まーた何かやらかしたのか?」


「はて、心当たりはないが。行って来るとしよう」


言うと立ち上がって、三日月はどこへともなく行ってしまった。


『あのさ国俊』


「おう……あの人どこに行ったんだろうな?」


長谷部の部屋の方向ではないし、そもそも長谷部の居場所を聞かずにどこへ行くと言うのか。


『さすが三日月』


「さすがと言うか、天然すぎだろ」


天然記念物並みである。




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